小・中・高完全一貫教育へ向けた動き
6・7・9月と、私立小学校の学校説明会や校内見学等が盛んに行われています。
親御様は世間の噂や固定概念にとらわれることなく、ご自分の足で学校をしっかりご覧になり、校長先生のお話などを聞いて頂きたいと思います。 思っていた校風と異なるとがっかりされることや、こんな素晴らしい点もあるのかと見直すこともあり、いろんな意味で新たな発見があることでしょう。 親御様自らお子様に合った学校を、探すためのとても重要な機会だと思います。
ところで今年の説明会で驚かされることがありました。 あるカトリック系の女子校が、来年の小学校入試のお子様たちの代より、中学生になった時点において生徒を新たに外部からとらなくなるとのお話を聞きました。 中・高一貫教育は特に伝統校で多数を占めるようになってきてますし、小学校に入学した生徒をそのまま高校までエスカレーター式に進級させる私立校も少なくありません。しかし今度は、小・中・高「完全」一貫教育になると言うことのようです。
小学校六年間の教育が人間形成には非常に重要であり、お子様たちの早い成長や、各メディアから流れる雑多な情報による悪い影響などを思った時、すでに12歳になる中学生では「遅すぎる」と思われての決断であるのではないでしょうか。 その学校での小学六年間は、人間形成には非常に有益で、公立や他校での受験に明け暮れた六年間では「心」の部分での 穴埋めは難しく、中学校に外部から入学してきた生徒との心の差の大きさに学校サイドが困惑され続けた結果の決断であったと思います。
「鉄は熱いうちに打て」「三つ子の魂百まで」など、先人の教えの通り、お子様の人間形成は、中学校入学以前に決定付けられてしまうのです。小学校での人間教育の重要性を改めて実感し、考えさせられた判断でした。
今のところ、一校だけの公表ですが、今後追随する学校が多くなってもおかしくないと思いますので慎重に動きを把握していきたいところです。
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